1971年のブエノスアイレス、美貌の青年が凶行に走る 「永遠に僕のもの」を採点!

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 〈あらすじ〉
1971年、ブエノスアイレス。天使のように美しい17歳のカルリートス(ロレンソ・フェロ)は、何の罪悪感もなく盗みを働き嘘を吐く問題児だ。彼は転校先でラモン(チノ・ダリン)という野性的な青年に魅了され、すぐに親密な絆で結ばれる。2人はラモンの父親で前科者のホセとチームを組んで盗みを繰り返すが、ルールを守らず目撃者を平然と撃ち殺すカルリートスに、ホセは危うさを感じる。大金を手に入れても満たされず、ますます暴走するカルリートスは、ラモンが自分を置いてパリへ旅立つという噂を耳にし、ラモンを車に乗せて究極の行動に出る。

〈解説〉
ルイス・オルテガ監督の日本初公開作。11人以上を殺害した実在する連続殺人犯をもとに、美貌の青年が凶行に走る姿を描くクライム&青春ムービー。115分。

中野翠(コラムニスト)
★★★★☆何と言っても主演少年の美貌が見もの。2か所のダンスシーンが目に灼きつく。話はもっとアナーキーでもよかったが。

芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆1971年のアルゼンチンなら、「世界は泥棒のもの」という綺想も成立するか。〈夢みる想い〉のカバー曲に毒気を抜かれた。

斎藤綾子(作家)
★★★☆☆17歳の殺人鬼の美しさに期待し過ぎた。踊る姿と愛するが為の行動にはグッときたが、妖艶で謎めいた魅力は感じず。

森直人(映画評論家)
★★★★☆男子アイドル風貌の遊戯的サイコキラー。実話ながら漫画っぽい甘味も。アルゼンチンのヴィンテージロックに痺れる。

洞口依子(女優)
★★★☆☆70年代のアルゼンチンを天使の邪悪な口でうろつく主人公。暴力的でソシオパスなドリフト。前作の鋭さより空気感優先。

INFORMATION

「永遠に僕のもの」(アルゼンチン、スペイン)
8月16日(金)より渋谷シネクイント他全国順次公開
監督:ルイス・オルテガ
出演:ロレンソ・フェロ、チノ・ダリン、ダニエル・ファネゴ、セシリア・ロス ほか
https://gaga.ne.jp/eiennibokunomono/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年8月15・22日号)

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